2011年2月24日、二足歩行ロボットによる世界初のフルマラソン完走を目指す「ろぼまらフル」が大阪ATCで行われ、Robovie-PCがフルマラソンを完走しました!本体仕様はRobovie-PC HHTバージョン、歩行は顔のカメラを利用した自律歩行(ライントレース)で行われました。完走までの所要時間は54時間57分50秒26でした。
Robovie-PCは、小型ボードPC(Intel社製 Atom Z530 1.6GHz)を搭載した二足歩行ロボットです。小型で運動性能の高いボディに、一般的なパソコンと同じ機能を持つPCボードを搭載し、一般的なPC上での開発と同じレベルで二足歩行ロボットのプログラミングが可能です。また、高い拡張性により、容易にインターネットへ接続したり、標準搭載のカメラを視覚センサとして活用、その他センサなども別途追加可能です。これらの特長を組み合わせ、研究開発やエンタテイメント・ホビー、ネットワーク機能を活用したコミュニケーションなど、人とロボットを繋ぐ新しいマンマシンインタフェースとしての活用を期待して開発されました。
ロボカップ世界大会5連覇を達成した自律型二足歩行ロボット「VisiON」シリーズで培った設計ノウハウを活かし、運動性能・PCスペックなどを極力確保しつつ低価格化を進めた結果、従来150〜200万円程(当社比)の価格であった研究用二足歩行ロボットが、40万円以下で購入できるようになりました。
研究用途以外にも、ホビーユースを目的としたハイエンド二足歩行ロボットとしても、充分な性能と価格を実現しました。
研究開発やエンタテイメント・ホビー、ネットワーク機能を活用したコミュニケーションなど、人とロボットを繋ぐ新しいマンマシンインタフェースとして本製品が活用されることを期待しています。
さらにパワーアップしたRobovie-PCが登場しました。従来のRobovie-PCの膝のみに使用していたハイトルクサーボ(VS- 281J)を、新発売のRobovie-PC(HHT)では足すべてに、Robovie-PC(FHT)では手と足すべてに使用しました。
ハイトルクサーボ(VS-281J)は金属ギア仕様で約3倍のトルクを発揮し、アルミヒートシンクにより高い放熱性を誇ります。そのためロボットの歩行性能・信頼性が向上し、大幅なパワーアップを図ることが可能となりました。
Robovie-PCには、主に下記の4つの特長が備わっています。
Robovie-PCに搭載の超小型PC(AtomCPU)には、一般のPCとほぼ同じインタフェースが備わっています。VGAコネクタにディスプ レイを接続し、USBマウスとキーボードを接続すれば、一般的なデスクトップパソコンのように操作が可能です。USBコネクタも2口搭載し、無線LAN カード、3Gデータ通信カードなどの多彩なパソコン用USB機器が簡単に接続可能です。サブCPU「VS-RC003HV」とは、RS-232C及び USBで接続し通信制御します。
また、x86系のPCであるため、WindowsやLinuxなど様々なOSを選択でき、ユーザの開発環境に応じたセッティングが可能です。
本ボードPCは単体での発売も予定しております。価格は66,000円(税抜)となります。詳しい情報はこちらの製品紹介ページをご覧ください。
脚の軸構成を、片脚でピッチ軸×3、ロール軸×2、ヨー軸×1とヒューマノイドロボットとして自由度の高い6自由度とし、移動性や動作の多様性を確保しています。
また、負荷の大きな膝は「ギア連動式並行リンク機構」を採用し、1個のハイトルクサーボで脚の伸縮を制御。これにより高い自由度と優れた歩行安定性を両立しています。
転倒時などに内部の精密な電子部品を保護するため、柔軟な外装を標準装備しました。発泡ウレタンスポンジを採用し、軽量でありながら柔軟で、自由度の高い デザインを実現しています。外装は青、緑、黄色、赤、白、黒、グレーなど指定色に塗装できます。塗装オプションを適用しない場合、右画像のようなナチュラ ル色になります。
頭部には、130万画素CMOSカメラを搭載。カメラはボードPCとUSB端子で接続され、DirectShowなどを利用してロボット視線での画像処理プログラミングを容易に実現します。
他にも、多彩な使用用途に対応するオプションの販売を予定しています。主なオプションとしては、「グリップハンド」「外装塗装オプション」「肘ヨー軸追加オプション」「VS-RC003SDK」などを予定しております。
本製品は受注生産品になります。販売価格は380,000円(税抜)になります。現在、ヴイストンWebショップ、東京、福岡のロボットセンター、及びATR-Roboticsにてご注文を承っております。