加速度センサプログラマーは、中学技術家庭科の「計測と制御」を学習するためのプログラミング教材です。
プログラミングは、付属のUSBケーブルでPCと本体を接続し、専用ソフトウェア「ビュートビルダーG」で行います。ビュートビルダーGは、命令をわかりやすい記号に置き換え、それをフローチャートのように組み立てて簡単にプログラミングできます。また、ソフトウェアのインストールやハードウェアの接続に制限の多い学内PCでも簡単に導入できるように設計されています。
本体価格は2,400円(税抜)と、プログラミング教材としては大変お求め安くなっています。製品は組み立て済みで接続用のUSBケーブルを付属し、単四アルカリ乾電池1本(別売)で動作します。ソフトウェアや資料は、ダウンロードページにて無償公開しています。
学校の授業などで活用いただける資料を公開しました。スライドはMicrosoft PowerPoint2010で作成しています。閲覧ソフト「PowerPoint Viewer」(無償)をインストールすれば、ソフトをお持ちでない方でもご覧いただけます。
コンピュータの仕組み・センサを用いた計測・順次/繰り返し/分岐などを説明しています。
発展学習として、水運びゲームのプログラミングに関する説明です。
本体に使われている加速度センサは、スマートフォンやゲーム機など最新の電子機器に広く搭載されており、本体にかかる重力や、移動に対して進行方向の逆に発生する加重の大きさを計測できます。振る・持ち歩くなどの体の動きと連動して、センサ情報を方向で取得できるので、直感的で使いやすいセンサです。
本体は四隅にLEDを配置しており、センサから得られた情報より加重のかかっている方向を光らせるなど、センサ情報を効果的にプログラムへ応用できる設計になっています。他にも圧電ブザーとボタンを搭載しており、プログラム例として「電子楽器(ボタンを押すと、傾きに応じた音階でブザーを鳴らす)」「水運びゲーム(本体を傾けないように持ち運び、もし一定以上傾いたらアウト)」などを作ることができます。
専用プログラミングソフトウェア「ビュートビルダーG」は、初心者でも直感的にプログラミングでき、学校にも簡単に導入しやすいように、以下の設計がされています。
プログラミングには、難しい言語を使わず、命令を記号で表すブロックを並べてフローチャートを作る形式を採用しています。教科書のフローチャートの説明を理解すれば、そのままプログラミングに移行できます。
ブロックは種類ごとに色や形・絵柄で命令の特徴を表示し、線と文字だけではわかりづらい部分も補っています。また、数値の入力など一部を除き、マウスだけでほぼすべての操作ができます。
ソフトウェアは画面右側がプログラム作成になっています。この中に、命令のブロックを置いて矢印をつなぎ、プログラミングします。使う命令の選択や内容変更・センサ情報確認などは、画面左側にまとまっており、画面を切り替えるなど煩わしい操作をせずにプログラミングできます。
また、PCからプログラムを実行すると「本体がどの命令を実行しているか」を画面上に表示でき、プログラムの流れを目で確認できます。プログラムは本体に記憶することもできるので、PCを使わず本体のみでも動かすことができます。
本体とPCを接続すると、加速度センサと連動して動く3DCGを画面左に表示します。数値も合わせて表示するので、センサの反応をわかりやすく確認できます。
また、センサの値は別画面でグラフ表示、及びデータの記録が可能です。記録データはPC内にcsv形式で保存され、Microsoft Excelなどで開くことができます。発展学習として、人や乗り物の動きを記録して自由研究へ活用するなども可能です。
ソフトウェアは、学校等でソフトのインストールに制限があるPC用に、ZIP形式のファイルを展開するだけで使える「ZIP圧縮版」を準備しています。また、本体もPCに接続するだけで認識され、別途デバイスドライバーのインストールが不要です。
PCにソフトを入れたら、面倒な初期設定を行わず、すぐに本体をつないで使えるため、学校への導入のために複雑な準備作業を行う必要がありません。
シミュレータソフト「加速度センサシミュレータ」は、本体を傾けることで、画面中のボールを転がして操縦できます。シミュレータには物理エンジンが組み込まれ、現実に近い動きが可能です。
コース上には、箱や円柱など多様な形・大きさを持つ障害物や、坂道・迷路・ハーフパイプなど起伏に富んだ地面があり、転がすだけでなく「ぶつかる」「落ちる」「勢いをつける」など、色々な挙動を体感できます。
ソフトウェアの設定で、ボールの種類や重力の大きさを変更できます。ゴムボール(軽くてよく弾む)と鉄球(重くて弾まない)の動きの違いを確認したり、月面(重力が1/6)のふわふわした動きを実感するなど、シミュレータならではの比較・体験が可能です。
収録しているコースは9種類で、それぞれ物理的な挙動をテーマに種類に富んだ内容となっています。